『こうであらねばならぬ』という固定観念を手放すと楽になる
前回、苦しみは、すでにあるものに対しての抵抗だから、抵抗を手放すと楽になると書いたのですが、もう一つ手放すと楽になるものがあります。
それは『こうあるべきだ』『こうであらねばならぬ』というような固定観念を手放すことです。
『こうであらねばならぬ』『こうあるべきだ』と自分の中で決めてしまっていることが私たちの苦しみの原因になっています。
私のことを例に挙げますね。
前回のブログで嫁姑問題のことを書きましたがその続きになります。
自分の中に夫は妻を守るべきだ、力になってくれるべきだという固定観念がありました。
でも、その固定観念の通りにならないために腹が立ったり失望したりしていました。
期待が裏切られたり、失望しますから、ネガティブに意識が向けられ、ネガティブが宇宙に届き、同じような現実がいつまでもいつまでも届き続けていました。
でもある時、守ってもらうことを諦めたことで、ネガティブに意識が向かなくなり、事態は好転していきました。
私の母であれば、夫婦関係にはコミュニケーションが大切なんだという固定観念がありました。
父の具合が悪いと母は心配して、『具合はどうなの?』と聞くのですが、父は口数が少ないのでたいして真剣に答えてくれません。
すると、こっちが心配して聞いてあげているのに、説明もしないし…全く!!といつも腹を立てていました。
父とは会話が楽しめないし、コミュニケーションができないと母は、がっかりし続けて何十年も生きてきていました。
でも最近やっと父は話が好きではない人なのだな、と受け入れることができるようになり、今はようやく苦しくなくなったそうです。
理想の夫婦はこうあるべきだという固定観念を手放せたのと、口数が少ない父を受け入れることで抵抗がなくなり苦しくなくなったそうです。
私たちは、知らず知らずのうちに、それぞれが『こうあるべきだ』『こうあらねばならぬ』という固定観念に縛られてしまって苦しくなっています。
友達は多くあるべきだとか、他人に迷惑をかけてはいけないとか、男とはこうあるべきだ、女とはこうあるべきだ、夫婦とはこうあるべきだ、友人ならこうあるべきだ…などなど。
そうじゃないことがあってもしかたない、こうであらねばならぬことはないんだと違う選択肢を選んでもいいんだと自分や他人に許すことが大切です。
固定観念を手放すことで、物事に抵抗しなくなります。
抵抗をしないで受け入れることができると、自分の内面が穏やかになりますから、それが宇宙に届きます。
すると穏やかな現実が創造されて届けられるようになります。
宇宙は感情のコピー機だといいます。
幸せになりたければ、幸せであればいいといいます。
先に前もって幸せであれば幸せな現実が創造され次々届けられるということです。
でも、実際に苦しいことがあって、悩んでいたら、幸せであれるはずがないですよね。
だからこそ、苦しみはすでにあることに対しての抵抗なのだと抵抗を手放すことが大切です。
そして、こうであるべきだという固定観念を手放して、違う選択肢でもいいんだと許すことで受容的に穏やかに生きられるようになります。
それによって、苦しい現実が創造され、苦しい、また苦しい現実が創造され苦しい。
という思考の檻に閉じ込められた状態から抜け出していくことができます。
最初から幸せであることは難しくても、抵抗の手放しや観念の手放しで穏やかになることはできます。
これが苦しみから抜け出していく方法のひとつです。
自分がどんな固定観念や抵抗を持っているかは、どんなときに腹が立つか、どんなときに苦しいか、で見極めることができます。
結局のところ、この考え方は悟りの考え方です。実は…。
本当の自分になっていき、苦しみから抜け出していくことを続けていくということは、悟りの道を進んでいっていることになります。
私も最終的にそこに行きつくのか!!と知ってびっくりしましたが…。
私たちは、神の子です。
神様と同じような能力を持っています。
それは、創造者であるということです。
私たちは、自分の人生の創造者です。
思考と感情と言葉と行為とで現実を創造しています。
よく引き寄せの方法が語られていますよね。
思考が現実を創造するという話は、世の中でもかなりスタンダードになっています。
本当の自分ではない生き方を手放し、愛の存在に戻っていく、すでにあるものに対しての抵抗や、こうであらねばならぬという固定観念を手放していくことで誰に対しても腹が立たない人間に近づいていきます。
神様のような人間に近づいていきます。
私たちは神になっていくことを最終目的として地球にやってきています。
この話は今後また書いていきます。
初めて聞いた人はびっくりしますよね?
私もびっくりしました。ホントに。
神様なんていないって長年思ってきていましたから。