見えない世界が存在するのかと知っていくきっかけ~スウェデンボルグ~
前回はエドガーケーシーの紹介をしたのですが…他に見えない世界を証明した人がいます。
エマニュエル スウェデンボルグ 1688-1772
スウェーデン人で天才科学者でしたが後半生30年は霊界の研究に没頭しました。
スウェデンボルグは生きながら霊界に出入りすることができたと言われていて、霊界での様子を書き記した著書の多くが現在も大英博物館に保管されています。
ヘレン・ケラー、リンカーンなどの有名人がスウェーデンボルグの著書を愛読していたそうです。
エマニュエルスウェデンボルグの霊界I『死後の世界は実在する」という本の一部を紹介します。
抜粋P33
人間の肉体の死は、確かにこの世のすべての終わりだという事は物質界、自然界的に見れば正しい。
だが、死を霊の立場、霊界の側から見れば、単にその肉体の中に住んでいた霊、肉体の中に住んでその肉体をこの世における道具として使用してきた霊が、肉体の使用を止め、肉体を支配する力を失ったということにすぎないのである。
そして、霊はその後は霊界へと旅立っていくのである。
死は霊にとっては霊界への旅立ちにすぎないのである。
私は元々霊的存在を信じていなかったので、現実に起こった驚くべきことがあるかないかが重要だと思っていました。証拠がなければ信用できないというスタンスでした。
ケイシ―であれば、リーデイングによって不治の病の人を救うことができたという事実があります。
スウェデンボルグも驚くような出来事を起こしていました。
どんなことがあったか…。
まず驚いたのは自分がいつ死ぬかを知っていて、死を予告した手紙を人に送りその予告通りに亡くなっています。
その手紙の最後にはこう書かれていました。
「私が、ウェスレーへの手紙で示した死の日の預言も、やがて私の死後においてその正しさが証明されるだろう。」
本当に正しさが証明されました。
ストックホルム大火事件も当時大変なニュースになったそうです。
透視では自宅の三軒前で火災がおさまったそうです。
ゴッテンバーグ市長がストックホルムに人をやって火事のことを調べさせたそうです。
火災から一か月ほどたってようやく火災の報告がされました。
スウェデンボルグが火事を感じた時間に実際に火災が起こっており、彼の自宅の三軒手前で火がおさまっていたそうです。
透視内容とピタリと一致していました。
もう一つ、スウェーデン王室のユルリカ王妃に関する事件も有名です。
女王に求められて、大勢の前で交霊術を見せることになりました。
彼女と10年前に亡くなった将軍の間だけしか知らない遺書の内容を死者の霊と会って聞きだして公表しなさいと言われたそうです。
死者の名前だけが彼には伝えられたそうです。
スウェデンボルグは見事に死者から遺言の内容を聞きだし、王妃をひどく驚かせたそうです。
彼の答えが細部にまで渡って正確だったからだそうです。
ケイシ―同様に、このような能力を持った人がいたんだという事実を知ったことは私にとって大きな発見でした。
霊的世界を信じていなかった私が少しずつ見えない世界を信じていくようになっていきました。
本を読んで一番印象に残った個所を紹介します。
私達の住む物質世界と霊界の関係を上手な例えで説明してくれています。
P221
私はここで、この世と霊界の関係についてひとつの比喩を話そう。
それは、この世とは霊界の広大無辺な空間の中にポッカリと浮かんでいるひとつのゴムの球のようなもので、このゴムの球である自然界の周囲は、すべて霊界で取り囲まれているということである。
しかし、このように言うと人びとは、自然会と霊界とはゴムの球の外側の皮で、はっきり境界ができている別の世界のように思うに違いない。
だが、私はいま、本当のことをさらに詳しくいう事にしよう。それは、次のとおりである。
ゴムの球の中にもすべて霊界はしみこんでいるのだ。ゴムの球の中も実は霊界なのだ。ゴムの球の中以外のすべての空間は霊界なのだが、ゴムの球の中だけは、例外的に自然界と霊界の二つの世界が同じ空間にともに存在しているのである。
話をもっとわかりやすくしよう。あなたの神経の組織は、体の中にちゃんとその場所を占め、空間を占めている。そこで、その場所にもうひとつのもの(他の神経組織でもよい)を入れることは、前の物をどけない限りできない。だが、その神経組織を伝わって、あなたの体を動かす、神経の命令や信号は、同じ空間の中にちゃんと存在しているのだ。命令や信号は空間を占めるものではないという、あなたの反論には次のように答えよう。
「それは、ちゃんと空間を占めているのだ。ただ、空間の性質が違うだけなのだ」
霊界の空間とこの世の空間の関係は、このような関係とだいたい同じだと考えておけばよいだろう。
引用終了